LINE株式会社では、LINEを含むインターネットを安心安全にご利用いただけるよう、学生の皆様や保護者・先生の皆様にむけた講演活動などを実施しています。

その活動の1つとして、静岡大学教育学部の塩田真吾先生を共同研究者に迎え*、今年の5月より小学校高学年~中学生の皆さんに向けた情報モラルのワークショップを開始しました。

また、8月1日より、このワークショップを各学校でも実施いただけるよう、教材パッケージの配布も開始しました。

5月以降に実施した2つの小中学校の様子とともに、本教材で実施できるワークショップの内容をご紹介します。
ワークショップ

 
このワークショップでは、『楽しいコミュニケーションを考えよう!』と題して、インターネット上でコミュニケーションをする際に気をつけるべきことをみんなで一緒に体験しながら考えていきます。

具体的には、自分にとっての“あたりまえ”と、他人にとっての“あたりまえ”は違う、ということに気づいてもらうためのグループワークなどを実施。

まずは、クラスのみんなに手をあげて答えてもらう質問です。
「連絡がきたら“遅いな”と思う時間帯は?」
この質問には、夜8時が遅いと感じる人もいれば、夜12時が遅いと感じる人も。それぞれ、「えー、8時はまだ夕飯食べてる時間だよ!」や「そんな深夜まで起きてるの!?」など、お互いにびっくりしていた様子も見られました。
ワークショップ

その後の質問では、5枚のカードを全員に配布。
 
「クラスメイトにされたら嫌だと思うことは?」
という質問を投げかけ、カードに書かれた5種類の内容を「嫌だな」と思う順番に並べます。さらに、“ここから上は絶対に嫌だ”と思うところも考えます。その上で、5名程度のグループごとにお互いの嫌なことを見比べて意見を交換。
 
“知らないところで自分の話題が出ている”ことを、「なんだか気持ち悪いからイヤ」と言う人もいれば、「俺のことが話題になってるなんて、ちょっと嬉しい」と真逆の感情を抱く人もいました。
ワークショップ

さらに、グループのメンバーの1人が隣のグループに移動し、その人にとって嫌だと思うことを新しいグループの他のみんなが当てられるかを実験。気心の知れたクラスメイトでも、「え、それが一番イヤだったの!?」と意外な本心が分かった場面もありました。

こうした友だちとの「違い」を互いに見せ合って話し合うことで、自分の「あたりまえ」がみんなの「あたりまえ」とは違うということに気づくことができます。そして、コミュニケーションをとるときに、「もしかしたら相手にいやな思いをさせていないかな?」と相手の気持ちや状況を考え、思いやりをもって接することが大切だということが理解しやすくなります。
 ワークショップ

「“友だちにあなたを紹介したいから写真を送って”と言われたら、どう返信する?」
最後に、相手を傷つけないように、自分の気持ちを伝えるにはどんな返信をすればいいかを考えてもらいます。
「そのお友だちと、先に直接会わせて♪」と別の方法を提案したり、「恥ずかしいから無理~(スタンプ付き)」と、理由を述べて明るく返信したり、上手にネット上で返信するアイディアがたくさん出ました。
ワークショップ
このワークショップでは、顔と顔を合わせて直接話をするコミュニケーションとは違い、友だちの顔が見えない中でコミュニケーションを行うスマートフォンでは伝え方や表現のしかたに配慮して上手に伝えることが大切だと実感できます。


なお、第一回目のワークショップは静岡市立末広中学校の2年生を対象に実施させていただきました。
クラスのほとんどがLINEを使っているという皆さんからは、より良いコミュニケーションのための具体的な意見やアイディアがたくさん出ました。
 静岡市立末広中学校

また、6月には、佐賀県の小城市立牛津小学校の6年生を対象にも実施。スマートフォンを利用している方も多く、大人顔負けの上手なコミュニケーション案を元気に発表してくれました。
小城市立牛津小学校


このようなワークショップを複数個所で実施した結果、教職員の皆様から一定の評価をいただいたため、全国の小中学校でもワークショップを実施できるよう、8月より教材パッケージの配布を開始しました。
教材パッケージ


教材パッケージの内容は以下の通りで、届いてすぐに教職員の方々が使えるよう、指導者用のガイドブックも含まれています。

<教材パッケージ内容>
1.『「楽しいコミュニケーション」を考えよう!』スライド教材
2.カード
3.ワークシート
4.指導者用ガイドブック


LINE株式会社では、これ以降も継続的に全国各地の教育機関と連携して、未成年の皆さんが上手に楽しくインターネットコミュニケーションをすることができるよう活動していきます。